俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛
「あやか、悪いんだが、リビングのテーブルに置いてある書類を持ってきてくれないか」

「わかりました」

「あやかのスマホに場所を送る」

あやかは潤一郎から送られてきた場所に、書類を届けることになった。

ビルの前に到着すると、そこへ声をかけてきたのは天堂だった。

「あやかさん、こんなところで会えるなんて運命を感じるな」

「天堂さん」

「この間はご馳走様でした」

「いえ、私の方こそ失礼しました」

「今日はどうしたんですか」

「じゅ、いえ、社長さんから書類届けるように頼まれて……」

あやかは抱えていた書類を天堂に見せた。

「そうだったんですか、それならこの書類は俺が渡しておきます」

天堂はあやかの手から書類を抜き取った。

「これから、食事行きましょう」

「えっ」

「わざわざ書類を持ってきてくれたんですから、そのお礼です」

天堂はあやかの手を握って、歩き出した。

そこへ潤一郎がビルから降りてきた。

「あやか」

「潤一郎さん」

潤一郎は二人の元に駆け寄った。
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