俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛

「天堂、どう言うつもりだ」

「書類を届けてくれたから、これからお礼に食事に行こうと思って……」

「お前は会社に戻れ、食事は俺が連れて行く」

天堂は不貞腐れた表情を見せた。

「あやかさん、また今度」

「今度はねえ、さっさといけ」

潤一郎は怒っているような様子だった。

「まったく、油断も隙もあったもんじゃねえな」

潤一郎はあやかに向き直って「ありがとう、食事に行こう」

そう言って、エスコートしてくれた。

あやかは潤一郎と食事が出来ることを嬉しいと感じていたが、潤一郎の怒っている様子が気になった。
(潤一郎さん、どうして怒ってるんだろう)

あやかは潤一郎が天堂に嫉妬しているなんて夢にも思わなかったのである。

潤一郎は食事が終わると、車でマンションまで送ってくれた。

「ありがとうございました、ご馳走様でした」

あやかはお辞儀をした。

すると潤一郎はあやかの腕を引き寄せた抱きしめた。

(えっ、どう言うこと?何が起きているの?)

鼓動が加速して行く。

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