俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛

「悠真、何か欲しいものある？」

「そうですね、考えておきます、それより、村藤潤一郎を二人で奈落の底に突き落としませんか」

ゆかりは驚きの表情を見せた。

「仕返ししたくありませんか、俺が手伝いますよ」

天堂はニヤリと口角を上げた。

「どうするの？」

ゆかりは興味深々に前のめりになった。

「俺の知り合いのキャバ嬢に村藤潤一郎を誘惑させるんです、簡単に乗ってこないと思いますので、酒に酔った勢いでキャバ嬢を抱いてしまった状況を作るんです、村藤社長は酒に弱いし、真面目な性格ですから責任を感じるでしょう、キャバ嬢を抱いてしまったと罪の意識を感じると思います」

天堂は早速、知り合いのキャバ嬢ルミに事情を説明して、協力を仰いだ。

「面白そうね、やるわ」

普段、潤一郎はキャバクラにはいかない。

天堂は取引先の社長大場に話を持ちかけた。

大場はよくキャバクラを利用している。

しかし、潤一郎が酒に弱いことを知っていて、潤一郎を誘わない。