俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛
でも、今回は誘うように大場に話を持ちかけた。

潤一郎は仕方なく大場の誘いに乗った。

「いらっしゃいませ」

ルミは潤一郎と大場と天堂を席に案内した。

だいぶ酒が進み、潤一郎は違和感を感じはじめていた。

実は潤一郎はこの三年間で酒が強くなった。

でも、その状況を隠していた。

ちょっと酔った素ぶりを見せると、ルミが声をかけた。

「村藤社長、個室にご案内致します」

潤一郎は個室に入るように促された。

「ねえ、村藤社長、私、社長が好きになったの、抱いてくださらない?」

(やっぱり、俺を誘惑するためか)

「それじゃあ、もっと酒をくれ」

「いいわよ、どんどん飲んでちょうだい」

しかし、潤一郎は一向に酔い潰れない。

「強いじゃない、弱いって聞いたけど……」

「はあ、誰にだ」

「悠真よ、天堂悠真、ホストの……」

(ホスト?そうか、そう言うことか)

潤一郎は全てに納得した。

「悪いが、俺は酔い潰れない、作戦は失敗したと、天堂に伝えてくれ」

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