異世界で炎上した乙女ゲー続編ヒロイン、結婚当日に友人王女が婚約者を寝取って婚約破棄なので諦めてた初恋の隣国王弟の攻略に戻ります
百合モードのタイトルは『乙女の秘密』だ。
ダブルヒロインのメインヒロインで、後にメイン攻略者の王太子と結ばれる金髪ゆるふわ少女ロゼットが、実はサブヒロインの銀髪クール系カタリナに憧れていたことが明かされる。
二人のヒロインは本編ではどちらが聖女認定されるか競い、ラスボスの黒いドラゴンを倒すため、強い浄化の力を持つ聖杯を探す旅に出る。
だが、ロゼットは光の魔力持ちだが平民出身。
カタリナは伯爵令嬢で、元々聖女を輩出する特殊な貴族家のご令嬢。
ロゼットは幼い頃から絵本で読んでいた聖女様のドラゴン退治のおとぎ話が大好きで、学園でその聖女様の末裔カタリナを知って一方的に憧れるのだ。
反面、サブヒロインのカタリナには葛藤がある。
本編では光と闇の魔力以外の全属性の魔力持ちだった彼女は、作中で既に周囲から称賛され地位を確立していた。
だが、聖女の家に生まれながら光の魔力を扱えないことに葛藤を持っている。
だから、平民の特待生として入学してきたロゼットには複雑な感情を抱いていた。
ついつい、淑女のマナーを逸脱してしまうロゼットに対して、友人の令嬢たちと一緒にきつめの口調で注意しては後から後悔してしまうことなどが、『乙女の秘密』では語られていた。
カタリナはエステイアの実母だ。
エステイアの記憶にある母はとても冷静な、名実ともに女伯爵の貫禄を持っていたが、学生時代には悩みも多かったようだ。
ロゼットとカタリナ、攻略対象たちはほとんどが高等部の三年生の設定だった。
年下はお助けキャラのテレンス君が一年生だったぐらい。
『乙女の秘密』では、学年一の才女カタリナが、王太子の世話役だったテレンス君を心配して何かと口を挟んでいる描写がある。
例えば、王家の遠縁だが一子爵令息に過ぎないテレンス君はまだ一年生。
そんな彼が王太子の世話役、小姓的な仕事までやっていては、学生本来の勉学が疎かになる。
世話役を辞退して同級生たちとの交流に集中したほうがいい、とカタリナはたびたびテレンス君を説得していた。
その光景を見てロゼットが焼き餅を焼いて、カタリナが向かう前に先回りしてテレンス君にお菓子をあげては仲良くなっていく。
やがてテレンスはロゼットに懐いて、注意や忠告ばかりのカタリナを鬱陶しがるようになるのだ。
(お母様とお父様の仲が悪い原因のひとつは、学生時代のロゼット様の行動なのよね。最終的にロゼット様は王太子と結ばれて、今はこの国の王妃になったけど)
カタリナに何度も注意や説得を受けても、テレンス君は困ったように断るだけだった。
その困り顔がこれまた天使なのである。
『もう~! カタリナ様は僕のママじゃないでしょ! お説教なんかいりません!』
(新規イラスト追加、ありがとうございます!)
モリスン子爵家の令息だったテレンス君の父親はマーリンという魔法騎士団の団長である。
比類なき天才魔法使いだった父親はマッドサイエンティスト的な人物で、魔法研究のためなら平気で私財を売り払い、借金する男だった。
テレンス君は父親の借金を王家に肩代わりしてもらう代わりに、学園で王太子のお世話をすることになった設定のキャラだ。
これは本編でも語られている。
彼自身も魔法使いなのだが、まだ一年生だから大した魔法は使えず、本編ではプレイヤーのお助けキャラに留まっていた。
実際はテレンス君には王都の学園は専門分野が違いすぎて、本当なら領地で自分も父親の研究の手伝いをしたかったのだと、寂しそうに笑うシーンがある。
父親のマーリンは賢者の石という万能薬の研究をしていた。テレンス君もその研究がしたい子だったのだ。
学生時代、テレンス君はまだ小柄で、三年生のカタリナの方が背が高い。
そんなカタリナが、故郷が恋しくて泣いているテレンス君の前に跪いて、自分が刺繍を刺したハンカチで涙を拭うシーンなど、思わず歓声をあげてしまうほどだった。
(あれはとても美味しい場面でした……胸が高なる光景だったわ)
で、そんな光景を目撃したロゼットが、ずるいわずるいわと部屋に戻っては悔しがるシーンがコミカルに繰り返されるのが、百合モード『乙女の秘密』だった。
百合モードとはいったい何だったのか。
最終的にダブルヒロインのロゼットとカタリナは、攻略対象の男子生徒たちと一緒に、世界を覆い始めた瘴気を祓う聖杯を探す旅に出る。
瘴気の発生源である邪悪な黒いドラゴンを、ヒロインと、ヒロインが選んだ攻略対象の真実の愛が聖杯を活性化させて浄化し、ゲームクリアだ。
本編では金髪ゆるふわヒロインのロゼットと、王太子アーサーが真実の愛のベストカップルとして聖杯に認められる。
この旅に必要なポーション類はお助けキャラのテレンス君から購入できる。
購入時、『照れ照れテレンスの確変パズルゲーム』で当たりを引くと最大九割引きでポーションやアイテム類が買えた。
ダブルヒロインのメインヒロインで、後にメイン攻略者の王太子と結ばれる金髪ゆるふわ少女ロゼットが、実はサブヒロインの銀髪クール系カタリナに憧れていたことが明かされる。
二人のヒロインは本編ではどちらが聖女認定されるか競い、ラスボスの黒いドラゴンを倒すため、強い浄化の力を持つ聖杯を探す旅に出る。
だが、ロゼットは光の魔力持ちだが平民出身。
カタリナは伯爵令嬢で、元々聖女を輩出する特殊な貴族家のご令嬢。
ロゼットは幼い頃から絵本で読んでいた聖女様のドラゴン退治のおとぎ話が大好きで、学園でその聖女様の末裔カタリナを知って一方的に憧れるのだ。
反面、サブヒロインのカタリナには葛藤がある。
本編では光と闇の魔力以外の全属性の魔力持ちだった彼女は、作中で既に周囲から称賛され地位を確立していた。
だが、聖女の家に生まれながら光の魔力を扱えないことに葛藤を持っている。
だから、平民の特待生として入学してきたロゼットには複雑な感情を抱いていた。
ついつい、淑女のマナーを逸脱してしまうロゼットに対して、友人の令嬢たちと一緒にきつめの口調で注意しては後から後悔してしまうことなどが、『乙女の秘密』では語られていた。
カタリナはエステイアの実母だ。
エステイアの記憶にある母はとても冷静な、名実ともに女伯爵の貫禄を持っていたが、学生時代には悩みも多かったようだ。
ロゼットとカタリナ、攻略対象たちはほとんどが高等部の三年生の設定だった。
年下はお助けキャラのテレンス君が一年生だったぐらい。
『乙女の秘密』では、学年一の才女カタリナが、王太子の世話役だったテレンス君を心配して何かと口を挟んでいる描写がある。
例えば、王家の遠縁だが一子爵令息に過ぎないテレンス君はまだ一年生。
そんな彼が王太子の世話役、小姓的な仕事までやっていては、学生本来の勉学が疎かになる。
世話役を辞退して同級生たちとの交流に集中したほうがいい、とカタリナはたびたびテレンス君を説得していた。
その光景を見てロゼットが焼き餅を焼いて、カタリナが向かう前に先回りしてテレンス君にお菓子をあげては仲良くなっていく。
やがてテレンスはロゼットに懐いて、注意や忠告ばかりのカタリナを鬱陶しがるようになるのだ。
(お母様とお父様の仲が悪い原因のひとつは、学生時代のロゼット様の行動なのよね。最終的にロゼット様は王太子と結ばれて、今はこの国の王妃になったけど)
カタリナに何度も注意や説得を受けても、テレンス君は困ったように断るだけだった。
その困り顔がこれまた天使なのである。
『もう~! カタリナ様は僕のママじゃないでしょ! お説教なんかいりません!』
(新規イラスト追加、ありがとうございます!)
モリスン子爵家の令息だったテレンス君の父親はマーリンという魔法騎士団の団長である。
比類なき天才魔法使いだった父親はマッドサイエンティスト的な人物で、魔法研究のためなら平気で私財を売り払い、借金する男だった。
テレンス君は父親の借金を王家に肩代わりしてもらう代わりに、学園で王太子のお世話をすることになった設定のキャラだ。
これは本編でも語られている。
彼自身も魔法使いなのだが、まだ一年生だから大した魔法は使えず、本編ではプレイヤーのお助けキャラに留まっていた。
実際はテレンス君には王都の学園は専門分野が違いすぎて、本当なら領地で自分も父親の研究の手伝いをしたかったのだと、寂しそうに笑うシーンがある。
父親のマーリンは賢者の石という万能薬の研究をしていた。テレンス君もその研究がしたい子だったのだ。
学生時代、テレンス君はまだ小柄で、三年生のカタリナの方が背が高い。
そんなカタリナが、故郷が恋しくて泣いているテレンス君の前に跪いて、自分が刺繍を刺したハンカチで涙を拭うシーンなど、思わず歓声をあげてしまうほどだった。
(あれはとても美味しい場面でした……胸が高なる光景だったわ)
で、そんな光景を目撃したロゼットが、ずるいわずるいわと部屋に戻っては悔しがるシーンがコミカルに繰り返されるのが、百合モード『乙女の秘密』だった。
百合モードとはいったい何だったのか。
最終的にダブルヒロインのロゼットとカタリナは、攻略対象の男子生徒たちと一緒に、世界を覆い始めた瘴気を祓う聖杯を探す旅に出る。
瘴気の発生源である邪悪な黒いドラゴンを、ヒロインと、ヒロインが選んだ攻略対象の真実の愛が聖杯を活性化させて浄化し、ゲームクリアだ。
本編では金髪ゆるふわヒロインのロゼットと、王太子アーサーが真実の愛のベストカップルとして聖杯に認められる。
この旅に必要なポーション類はお助けキャラのテレンス君から購入できる。
購入時、『照れ照れテレンスの確変パズルゲーム』で当たりを引くと最大九割引きでポーションやアイテム類が買えた。