ぼくのまほう
僕
僕は初めてお化粧をした。
キラキラとした姿で仕事に行くママに憧れて。
始めてのお化粧は不器用な僕にとってすごく難しかった。でもお化粧をすると魔法をかけられたみたいにキラキラしてた。
周りの友達は変身ベルトをしていたけど、僕にそんなものはいらなかった。変身ベルトを使ってもテレビのヒーローみたいになれないけど、お化粧をするとキラキラしてるママに近づける。みんなと話が合わなくても、それだけで楽しかった。
でもお化粧ができるのはママが仕事に行く夜の間だけ。夜は1人で寂しいけどお化粧すれば寂しくない。
だってママと会ってるような気がするから。本当はママに見せたいけど迷惑はかけたくないから我慢するね。
キラキラとした姿で仕事に行くママに憧れて。
始めてのお化粧は不器用な僕にとってすごく難しかった。でもお化粧をすると魔法をかけられたみたいにキラキラしてた。
周りの友達は変身ベルトをしていたけど、僕にそんなものはいらなかった。変身ベルトを使ってもテレビのヒーローみたいになれないけど、お化粧をするとキラキラしてるママに近づける。みんなと話が合わなくても、それだけで楽しかった。
でもお化粧ができるのはママが仕事に行く夜の間だけ。夜は1人で寂しいけどお化粧すれば寂しくない。
だってママと会ってるような気がするから。本当はママに見せたいけど迷惑はかけたくないから我慢するね。