月に恋する一番星【マンガシナリオ】
1、輝きたい。
○朝・おしゃれなカフェや雑貨が並ぶ街並み
咲奈モノローグ『可愛いもの』
雑貨屋の店頭に並ぶアクセサリーやケーキ屋のショーケースに並ぶ可愛いケーキ
咲奈モノ『キラキラした人たち』
自撮りし合うおしゃれな女子高生たち、カフェでコーヒーを飲みながら作業をする若い男女
咲奈モノ『私にはとても肩身が狭い……』
俯きながら歩く咲奈*ブラウン色のミディアムヘア、重めの前髪、メイクはしていない、スカート丈は膝より少し上
咲奈(ここを通らないと学校に行けないなんて……泣)
咲奈モノ『小学校の時、男子にからかわれてからずっと、私は見た目に自身がない』
〇(回想)小学校、教室
小学生男子A「ブース!」
小学生男子B「キモッ」
小学生男子C「菌がうつるぞー!」
咲奈から逃げ回る男子数名。膝をついて蹲り、涙を流す小学生の咲奈。
(回想終了)
〇再び、おしゃれな街並み
咲奈モノ『小学校が過ぎ、中学校を過ぎて高校生になった今はそんなことを言う人なんていなくなったけれど、ずっとあの記憶が私の中で渦巻いている』
街並みを歩く咲奈
咲奈モノ『眼鏡を外して』
咲奈の瞳アップ。
〇(回想)咲奈・家
コンタクトレンズに苦戦する咲奈。
〇再び、おしゃれな街並み
咲奈モノ『みんなみたいにスカートを短くしたけど……』
咲奈のスカートの裾アップ。
〇(回想)咲奈、家
全身鏡を見ながらスカートの長さを調整する咲奈。
〇再び、おしゃれな街並み
学校へ向かう咲奈。
咲奈(何か足りない気がする……)
咲奈モノ『私は、この街並みが似合うキラキラした人になりたい』
おしゃれな街並みを一望する咲奈。
男性A「それじゃYuzuki、クールな感じでキメて!」
街並みの一角にあるモニュメントの前に立つ悠月。片方の手を腰に当て、もう片方の手を頬に添えている。*私服姿
傍にはレフ版を持ったスタッフがいる。カメラマンの男性が数枚写真を撮っている。
咲奈『綺麗な人ーー』
近くのビルに反射する自身の姿が目に入る咲奈。
咲奈(それに比べて私は……)
咲奈モノ『どうしたら私もキラキラできるの~!?』
○高校、教室
咲奈の机に置かれた可愛いペンケース、可愛いケースのスマートフォン。机に伏せ、可愛いペンケースを見つめる咲奈。
咲奈(可愛いものは大好きなんだけど……)
咲奈モノ『私の見た目には釣り合ってない気がする……』
目を閉じる咲奈。
自撮りをする女子高校生、カフェでコーヒーを飲む大人、部活に熱中する学生たちを思い描く。
咲奈モノ『キラキラといっても具体的に、どういう風にキラキラしたいのかも分からない——』
ふと気が付くと、咲奈の机の周りに友人達が集まっている。*4人。美鈴、柚、花火、優海という名前。
美鈴「ついに!綾人くんと付き合うことになりましたー!」*髪はポニーテール、性格は元気系
柚「きゃー!」*髪はボブカット、性格はまったり系
花火「おめでとー!」*髪はくせ毛でロング、性格はハキハキしている
優海「頑張ったね~」*髪はお団子ヘア、面倒見のいい性格
美鈴「これでうちらの仲で彼氏いないの、咲奈だけじゃん」
柚「良い感じの人いないのー?」
咲奈「いやぁ……全然だよ~」
咲奈(男子ニガテだもん……)
咲奈モノ『からかわれてからずっと、私は男子が怖い』
花火「咲奈けっこう告白されるじゃん。この前のA組の人は?」
〇(回想)校舎裏
校舎裏にいる咲奈とA組男子(センター分けでオシャレ、ピアスあり)
A組男子「ずっといいなって思ってて……付き合わない?」
咲奈「ご、ごめんなさい……付き合えないです」
立ち去ろうとする咲奈の腕をガッと掴むA組男子。強い力に、青ざめる咲奈。
咲奈(怖い……!)
(回想終わり)
〇再び、教室
咲奈「断っちゃった。好きじゃないし……話したこともない人だもん」
花火「えー!付き合ってから好きになるかもよ?私の今の彼氏ともそうだし……」
美鈴「もしかして好きピできた?ついに!?」
咲奈「ううん。ぜーんぜん」
咲奈モノ『彼氏どころか、私は高校生なのに初恋もまだ』
咲奈「……ねぇ、恋ってどんな感じ?」
パッと顔が明るくなる友人たち
美鈴「毎日が楽しくなる!学校に行くのが楽しみになって、考えるだけでもう心臓バックバク」
柚「私は逆に一緒にいると安心するな~。充実した感じ?もするし」
花火「彼氏に特別扱いされるの良いよね」
優海「話せるだけで嬉しいけど、段々もっと近い距離にいたくなったり……」
美鈴「分かる!ちょっとしたことで一喜一憂しちゃう」
柚「彼氏といる時の自分『なんかいいな』って思える」
花火「何故か、いきなりその人が輝いて見えるのよ」
優海「見える世界の色も変わるよねー……って、あらら、これは全然分かってないわ」
盛り上がる友人たちに対し、ポカンとする咲奈。
美鈴「いつか咲奈にも現れるよ。今までの自分を違う世界に連れて行ってくれる人!」
咲奈(違う世界……か)
今朝見かけた悠月が咲奈の脳裏をよぎる。
咲奈モノ『そんな人、本当にいるの?』
〇教室、HR
咲奈の隣には空席がある。担任が教壇に立ち、生徒たちは静かに話を聞いている。
担任「学期途中だが、今日は転校生が来る。入って良いぞー」
教室前方のドアに向かって声を掛ける担任
開くドアと共に、歓声が上がる*転校生の姿は足元のみ映す
目を輝かせる咲奈。
咲奈(さっきの子……?)
咲奈モノ『これが、私の世界を変える出会いだった——』
教壇に真顔で立つ悠月*黒くて艶のある髪、キリっとした瞳、メイクしている、身長高めの美人
咲奈モノローグ『可愛いもの』
雑貨屋の店頭に並ぶアクセサリーやケーキ屋のショーケースに並ぶ可愛いケーキ
咲奈モノ『キラキラした人たち』
自撮りし合うおしゃれな女子高生たち、カフェでコーヒーを飲みながら作業をする若い男女
咲奈モノ『私にはとても肩身が狭い……』
俯きながら歩く咲奈*ブラウン色のミディアムヘア、重めの前髪、メイクはしていない、スカート丈は膝より少し上
咲奈(ここを通らないと学校に行けないなんて……泣)
咲奈モノ『小学校の時、男子にからかわれてからずっと、私は見た目に自身がない』
〇(回想)小学校、教室
小学生男子A「ブース!」
小学生男子B「キモッ」
小学生男子C「菌がうつるぞー!」
咲奈から逃げ回る男子数名。膝をついて蹲り、涙を流す小学生の咲奈。
(回想終了)
〇再び、おしゃれな街並み
咲奈モノ『小学校が過ぎ、中学校を過ぎて高校生になった今はそんなことを言う人なんていなくなったけれど、ずっとあの記憶が私の中で渦巻いている』
街並みを歩く咲奈
咲奈モノ『眼鏡を外して』
咲奈の瞳アップ。
〇(回想)咲奈・家
コンタクトレンズに苦戦する咲奈。
〇再び、おしゃれな街並み
咲奈モノ『みんなみたいにスカートを短くしたけど……』
咲奈のスカートの裾アップ。
〇(回想)咲奈、家
全身鏡を見ながらスカートの長さを調整する咲奈。
〇再び、おしゃれな街並み
学校へ向かう咲奈。
咲奈(何か足りない気がする……)
咲奈モノ『私は、この街並みが似合うキラキラした人になりたい』
おしゃれな街並みを一望する咲奈。
男性A「それじゃYuzuki、クールな感じでキメて!」
街並みの一角にあるモニュメントの前に立つ悠月。片方の手を腰に当て、もう片方の手を頬に添えている。*私服姿
傍にはレフ版を持ったスタッフがいる。カメラマンの男性が数枚写真を撮っている。
咲奈『綺麗な人ーー』
近くのビルに反射する自身の姿が目に入る咲奈。
咲奈(それに比べて私は……)
咲奈モノ『どうしたら私もキラキラできるの~!?』
○高校、教室
咲奈の机に置かれた可愛いペンケース、可愛いケースのスマートフォン。机に伏せ、可愛いペンケースを見つめる咲奈。
咲奈(可愛いものは大好きなんだけど……)
咲奈モノ『私の見た目には釣り合ってない気がする……』
目を閉じる咲奈。
自撮りをする女子高校生、カフェでコーヒーを飲む大人、部活に熱中する学生たちを思い描く。
咲奈モノ『キラキラといっても具体的に、どういう風にキラキラしたいのかも分からない——』
ふと気が付くと、咲奈の机の周りに友人達が集まっている。*4人。美鈴、柚、花火、優海という名前。
美鈴「ついに!綾人くんと付き合うことになりましたー!」*髪はポニーテール、性格は元気系
柚「きゃー!」*髪はボブカット、性格はまったり系
花火「おめでとー!」*髪はくせ毛でロング、性格はハキハキしている
優海「頑張ったね~」*髪はお団子ヘア、面倒見のいい性格
美鈴「これでうちらの仲で彼氏いないの、咲奈だけじゃん」
柚「良い感じの人いないのー?」
咲奈「いやぁ……全然だよ~」
咲奈(男子ニガテだもん……)
咲奈モノ『からかわれてからずっと、私は男子が怖い』
花火「咲奈けっこう告白されるじゃん。この前のA組の人は?」
〇(回想)校舎裏
校舎裏にいる咲奈とA組男子(センター分けでオシャレ、ピアスあり)
A組男子「ずっといいなって思ってて……付き合わない?」
咲奈「ご、ごめんなさい……付き合えないです」
立ち去ろうとする咲奈の腕をガッと掴むA組男子。強い力に、青ざめる咲奈。
咲奈(怖い……!)
(回想終わり)
〇再び、教室
咲奈「断っちゃった。好きじゃないし……話したこともない人だもん」
花火「えー!付き合ってから好きになるかもよ?私の今の彼氏ともそうだし……」
美鈴「もしかして好きピできた?ついに!?」
咲奈「ううん。ぜーんぜん」
咲奈モノ『彼氏どころか、私は高校生なのに初恋もまだ』
咲奈「……ねぇ、恋ってどんな感じ?」
パッと顔が明るくなる友人たち
美鈴「毎日が楽しくなる!学校に行くのが楽しみになって、考えるだけでもう心臓バックバク」
柚「私は逆に一緒にいると安心するな~。充実した感じ?もするし」
花火「彼氏に特別扱いされるの良いよね」
優海「話せるだけで嬉しいけど、段々もっと近い距離にいたくなったり……」
美鈴「分かる!ちょっとしたことで一喜一憂しちゃう」
柚「彼氏といる時の自分『なんかいいな』って思える」
花火「何故か、いきなりその人が輝いて見えるのよ」
優海「見える世界の色も変わるよねー……って、あらら、これは全然分かってないわ」
盛り上がる友人たちに対し、ポカンとする咲奈。
美鈴「いつか咲奈にも現れるよ。今までの自分を違う世界に連れて行ってくれる人!」
咲奈(違う世界……か)
今朝見かけた悠月が咲奈の脳裏をよぎる。
咲奈モノ『そんな人、本当にいるの?』
〇教室、HR
咲奈の隣には空席がある。担任が教壇に立ち、生徒たちは静かに話を聞いている。
担任「学期途中だが、今日は転校生が来る。入って良いぞー」
教室前方のドアに向かって声を掛ける担任
開くドアと共に、歓声が上がる*転校生の姿は足元のみ映す
目を輝かせる咲奈。
咲奈(さっきの子……?)
咲奈モノ『これが、私の世界を変える出会いだった——』
教壇に真顔で立つ悠月*黒くて艶のある髪、キリっとした瞳、メイクしている、身長高めの美人