初恋が実る瞬間、異世界召喚に邪魔された私。聖女なんて断固拒否させていただきます!〜魔王な幼馴染の溺愛は、世界を越えるようです〜
「うん、多分いなくなると思うよ。”鬼神”の人たちってグループ以外の人が問題を起こしそうなら、すぐ追い出してくれるし」

 初めは”鬼神”も見た目が怖い人が大半だった。
 だけどある時から見た目に気をつけるようになったのか、だんだん怖くなくなっていって。

 そう言えば、”鬼神”の人たちが怖くなくなったのも、きーくんが関わるようになってからだったはず。

 でも、”鬼神”のメンバーじゃない人の意見を、あの宇賀神さんが聞くかと言われれば、そうじゃない気もするし。

 それでもきーくんならありえる……と思ってしまうのは、どんな人でも魅了してしまう謎のカリスマ性のせいに違いない。

 ──本当にきーくんは不思議な男の子だなぁって思う。

「良かった! コレからも安心して歩けるね!」

「もしかして、この街の治安が良いのって……”鬼神”のおかげかもね」

「そうかも。なんか暴走族のイメージ変わりそうやわ。イケメン揃いやったし!」

「ねー! 噂以上にカッコ良くてびっくりした!」

 今回のことで、みんなの”鬼神”への評価が変わったみたい。
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