初恋が実る瞬間、異世界召喚に邪魔された私。聖女なんて断固拒否させていただきます!〜魔王な幼馴染の溺愛は、世界を越えるようです〜


「ははは、めっちゃ焦ってる! あんまり意地悪すると皇に殴られそうだな」

「も、もう! 揶揄わないでくださいっ!!」

「ごめんごめん、可愛いと思ったのは本当だから許してよ」

「ぐ、ぐぬぬ……!」

 私はこれ以上反応しないように必死に我慢したけど、やっぱり悔しい!

「宇賀神さんに弄ばれたってきーくんに言っちゃいますからね!」

「ちょ! それマジ洒落になんないって! ひなちゃんごめん! お茶奢るから!」

 私の脅し?に宇賀神さんがひどく慌てている。

 だけどそう簡単に許す訳にはいかない!

「……スタパの”ダーク チョコチップ フラペチーノ”ならワンチャン?」

「勿論いいよ! サイズはどうする? Grande? Venti? それともTrenta?」

「いやいや! Tallで十分ですって! っていうか、Trentaって何ですか?」

 初めて聞くサイズだったので、どれぐらいの大きさか聞いてみる。

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