初恋が実る瞬間、異世界召喚に邪魔された私。聖女なんて断固拒否させていただきます!〜魔王な幼馴染の溺愛は、世界を越えるようです〜
聞こえてきたのは、不安に押し潰されそうなきーくんの声で。
「……今一瞬ひなが……つ、ひなが俺の前から消えてしまったのかと……っ」
私は突然のきーくんの行動の意味を理解した。
私がいなくなることを、きーくんはすごく恐れているのだ。
私は手を伸ばしてきーくんの広い背中に手を回す。
「私はここにいるし、どこにもいかないよ?」
私はきーくんの不安が消えますように、と祈りながら背中をぽんぽんと叩く。
すると、私を抱き締めていた腕の力がだんだん緩んでいく。
「……うん。そうだね。ひなはここにいるよね」
きーくんは私から身体を離すと、今度は私の手を取った。
「ひながどこにいても絶対俺が見つけるから、このブレスレットを離さずに持っていて欲しい」
そして私の手を自分の頬に添えたかと思うと、今度は私の手のひらにそっと唇を落とした。
「ふ、ふえぇえええ〜〜〜〜っ!!」
──手のひらへのキスは、”懇願”。
まるで王子様のようなきーくんの行動に、私の心臓はもう限界だ。
あまりのことに、私は腰を抜かしそうになる。
「……今一瞬ひなが……つ、ひなが俺の前から消えてしまったのかと……っ」
私は突然のきーくんの行動の意味を理解した。
私がいなくなることを、きーくんはすごく恐れているのだ。
私は手を伸ばしてきーくんの広い背中に手を回す。
「私はここにいるし、どこにもいかないよ?」
私はきーくんの不安が消えますように、と祈りながら背中をぽんぽんと叩く。
すると、私を抱き締めていた腕の力がだんだん緩んでいく。
「……うん。そうだね。ひなはここにいるよね」
きーくんは私から身体を離すと、今度は私の手を取った。
「ひながどこにいても絶対俺が見つけるから、このブレスレットを離さずに持っていて欲しい」
そして私の手を自分の頬に添えたかと思うと、今度は私の手のひらにそっと唇を落とした。
「ふ、ふえぇえええ〜〜〜〜っ!!」
──手のひらへのキスは、”懇願”。
まるで王子様のようなきーくんの行動に、私の心臓はもう限界だ。
あまりのことに、私は腰を抜かしそうになる。