初恋が実る瞬間、異世界召喚に邪魔された私。聖女なんて断固拒否させていただきます!〜魔王な幼馴染の溺愛は、世界を越えるようです〜
 期待と不安が入り混じり、日に日に緊張が高まっていたある日、友達からグループLIMEが来て、みんなで遊ぼうとお誘いがあった。

 みんなの予定が合うのは誕生日の前日だったけれど、友達たちと一緒なら気晴らしになると思った私は、喜んでお誘いを受けることにする。



「わ、待たせてごめん!」

 きーくんへの告白のプレッシャーで、寝不足の日が続いていた私は、到着が待ち合わせの時間ギリギリになってしまった。

 待ち合わせ場所にはすでに全員が揃っていて焦ってしまう。

「あ、来た来たー! カラオケ予約してるから、早く行こ!」

 元気いっぱいの女の子は優希ちゃん。いつもカラオケやファミレスの予約をしてくれるしっかり者だ。

「ひながギリギリなんて珍しいね。いつも早く来てるのに」

 そう言ってふんわりと微笑むのは楓怜ちゃん。とても優しくて、一緒にいると癒されるお姉さんみたいな子だ。

「あかん……暑い……死ぬ……」

 今にも倒れそうなのは玲緒奈ちゃん。ものすごく暑さに弱くて、今にもぺちゃんこになりそう。

「ごめんね玲緒奈ちゃん! 早く水分摂ろ!」

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