初恋が実る瞬間、異世界召喚に邪魔された私。聖女なんて断固拒否させていただきます!〜魔王な幼馴染の溺愛は、世界を越えるようです〜
 ちなみにエルフとドワーフは、ファンタジーに出てくる種族まんまだった。

「じゃあ、ここはヒュームの国になるのかな……?」

 この世界に来て私が見たのは、ヒュームだけだった。

 ここが神殿という、特殊な場所だからかもしれないけど。

「あ、魔法……! すごい……精霊さんがいるんだ!」

 本を読み進めていくと、この世界は魔法だけではなく、精霊魔法や竜語魔法という、種族固有の魔法があると書いてあった。

「うわぁ……! 見てみたいなぁ……!」

 サンドイッチが光っただけでも感動するのに、魔法や精霊さんを見たらどうなっちゃうんだろう。

 感動しすぎて倒れちゃうかも。

 調べれば調べるほど、元の世界との違いに驚いた。

 オリヴェルさんは色んな世界がそれこそ、無数に存在するって言ってたけれど。

 もしかするとファンタジーだけじゃなく、SFの世界もあるのかも、と考えたら、どんどん好奇心が湧いてきてしまう。




 それから私はさらに、通貨や交通の種類を知った。

 ちなみに通貨は独自の通貨の他に、共通通貨があるらしい。

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