初恋が実る瞬間、異世界召喚に邪魔された私。聖女なんて断固拒否させていただきます!〜魔王な幼馴染の溺愛は、世界を越えるようです〜
 でも呪文を唱えなくても浄化出来たから、この世界では呪文は必要ないのかも?

「いえ。呪文を唱えなければ魔法は発動しませんよ。しかし神聖力を使う場合、呪文は必要ありません。必要なのは慈悲の心と強い意志ですね」

「へぇ……。そうなんですか……」

 神聖力は治癒と浄化の力だから、人を思いやる気持ちがないとダメなのかも。

「あの、私でも治癒と浄化以外の魔法は使えますか? 例えば火を起こす、とか……」

 神聖力も十分すごいけれど、魔法にも興味がある。

 かっこよく呪文を唱えて、魔法を使ってみたいな……なんて。

「……魔法に興味がおありですか?」

 軽く聞いたつもりだったのに、一瞬オリヴェルさんの表情が固まった……ような?

「……え? あ、はい。ちょっと憧れるな……って」

「…………」

 私が魔法に興味があると知ったオリヴェルさんは、なぜか無言になってしまう。

 もしかして、魔法の話をしちゃダメだったのかな……?

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