ソラヘ


その時、僕は宙に浮いていた。





「やっぱり、奇麗だ・・・・・・」






僕は、今、ここにいる。







「もう、いいかい?」



「まぁだだよ」



「もういいかい?」



「もういいよ」




僕は、神社の境内にある樹の影に隠れていた。



鬼が近づいてきているのが、足音でわかった。




僕は、静かに走り出した。




その時、小枝を踏んで折ってしまった。




―――パキッ!!





音がしてしまった。





僕は、焦って速足で走った。




「だぁーれだ。そこにいるのは」




鬼が、近づいてくる。





僕は、その瞬間、転んでしまった。



そして、上着のポケットから小銭が、舞って賽銭箱にちょうど



入ってしまった。




その刹那、僕は宙に浮いていた。




目の前には、丸い青い地球があった。





「やっぱり、奇麗だ・・・・・・」




僕は、今、ここにいる。










     END





































































< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:2

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

星空の下で。
yu-/著

総文字数/561

恋愛(純愛)1ページ

コーヒーより紅茶を
yu-/著

総文字数/1,099

恋愛(純愛)1ページ

天体観測
yu-/著

総文字数/2,086

恋愛(純愛)1ページ

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop