双子のボディーガードは最強吸血鬼と最恐騎士!?
2滴➼契約成立?主になりました
☪︎2滴➼契約成立?主になりました
『はぁ契約失敗したせいか、なんか気怠いから見学させてもらうわ』
こんなヒドイことを言っていたのに。
いざとなったら私を助け、守ってくれた。
『こんな奴らにお前を渡しはしない。静かに見てろ。絶対に動くな。
お前に傷がつくのは、見てられないからな』
『俺のご主人サマに、手を出すな』
あんなにも真剣に、一途に私を守ってくれて。嬉しいと思っちゃった。
それに、戦う王史郎の姿を見てから……心臓がうるさい。
「おい、さゆ。どうしたんだよ?」
「な、なんでもない……っ」
あぁ、なんか恥ずかしい。
私いったい、どうしちゃったんだろう。
――生徒(吸血鬼)の全員を、無事に気絶させた後。
私と王史郎は授業どころではないので、近くの空き教室にお邪魔していた。
理科の実験室だ。キレイに並んだフラスコやビーカーが、揃って私たちを見つめている。