双子のボディーガードは最強吸血鬼と最恐騎士!?
「驚かないんですか?」
「え、あぁ……まぁ」
もっとビックリ仰天されるかと思ったら、思った百倍、冷静な反応だった。うーん、クールな人なのかな。
でも、次の言葉を聞いたら、さすがにこの人もビックリするはず!
「実は私……テレポートしてきたんです。イギリスにいたのに、急に日本に来ちゃったんです!
どうですか、ビックリしま、せん……か?」
むしろ、ビックリしたのは私の方だった。
男性は極めて冷静に、私の話を聞いていた。相槌こそ打たないものの「あ~そっかそっか」って、納得した表情をしている。
……納得?
なんで出来るの?
当の本人が、まだ一ミリも納得できてないのに!?
「ビックリ、しないんですか……?」
「まぁ、そんな世界もありなんじゃね?」
「あり、なんだ……」
力が抜けて視線を下げると、艶めいたブーツが目に飛び込んだ。
「わぁ、似合っててカッコイイ……あ」
「ふっ」
思わず口に出た私の言葉を聞いて、男性の唇が横に伸びる。