双子のボディーガードは最強吸血鬼と最恐騎士!?
「俺の家、着いたぞ」
「え……ここ?」
王史郎が指さすのは、豪華な一軒家。
大きい……。確かに、この家にご両親がいないとなると、誰かを呼びたくなるよね。私だったら、ココに一人きりだと、不安で泣いちゃうかも。
「家の中、真っ暗だね」
「そりゃ俺一人だからな」
「こんな夜に、どうして家を出ていたの?」
「……さぁ。なんでだろうな」
ん?今はぐらかされた気がするんだけど……気のせいかな?
だけど玄関ライトをつけた時。
王史郎の整った顔がハッキリ見えて、思わず動揺する。
王史郎、やっぱりイケメンだ!
それに声も聞きやすくて心地いいし……!
「本当に、誰もいないんだね」
「うん。俺とさゆの二人だけ」
うぅ!
知っていて来たはずなのに、いざ現実を目の前にすると緊張しちゃう!