このかわいいはキミだけのため
内容は聞き取れなかったが早川の言葉を聞いた瞬間望月の顔が赤くなるのがわかった。

えっ、まさか、早川、

「ごっごめんね、言いにくいことだったよね」

わたしは動揺する望月の態度を見て確信した。
 

生理って言った!

絶対生理って言った!

早川最低!


望月の後ろで早川はあの腹立つ笑みを浮かべている。

違うし!

無視した腹いせ!?

思わず声を荒げたくなったけど墓穴を掘りそうなのでグッと我慢する。

「吉野さん、えっと、お大事にね」

「お大事に〜」

望月と早川はそれだけ言うと去っていった。


何なのよ!


望月の面倒臭い尋問からは逃れられたとはいえわたしの何かが傷つけられて終わった。
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