このかわいいはキミだけのため
学校が終わり家に帰るとわたしはすぐに洗面台の鏡で顔を確認した。

一日たった前髪は不揃いになって顔のパウダーが浮いてきている。


「ここの鏡が一番盛れるのにこの完成度ってほんと死にたくなるんだけど」


自分の醜い顔を見てため息を吐く。


もっと、もっと、可愛くならなくちゃ。


わたしは今日の自分を塗り替えるかのようにもう一度メイクをし直した。
< 18 / 24 >

この作品をシェア

pagetop