このかわいいはキミだけのため
「写真撮っとこー」


加工アプリを開き頬に手を添えパシャリ。


「え!やっぱり可愛いかも!ノーマルでも撮っておこうかな」


ノーマルカメラに切り替え自分の顔を写す。

ところがそこでシャッターを押そうとした手が止まってしまった。



「何これ、ぶっさ」



鏡で見たときは確かに可愛かった。加工アプリで撮ったときも問題はなかったはず。


だけど現実はこう言うもので。


「陽奈美、そろそろお家出ないと学校に遅れるわよ」

一階からお母さんの催促がとぶ。

もうメイクを直している時間はない。

しょうがないと重い腰を上げ中学校に向かった。

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