【黒・中編・画】湖面に写る月の環[今昔擬人化小説]

十壱

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犯人は世間に愛された声優達(ノビタ、イヤミ、タツヤ)で、雇われホウソウシ(節分に鬼を退治する鬼)と配下の犬の妖怪うわん(できすぎ、かつお 他)である。

みやこ達がそれぞれ頭をシャンプーシャワー中に

「おじってい、おじってい、おじってい、おじってい」と止めどなく声を聞かせるホウソウシとうわん達

おじっていとは岡名の愛鳥で真偉と二人で育ててる養子で、身体の弱い九官鳥のヒナだから、みやこ達は「おじってい」と発音しない様に死物狂いで長い髪を洗い流す。皆死にかけだ。シャンプーを飲水して、肺血腫を怖れるみやこ達。


「お前なんかでてゆけ」「お前の家や学校という我等のテリトリーに居座るな」クソババアが五月蝿く自室すら居場所が無いという古典的な苛めをする。

そしてホウソウシが作成したレイクズジャンピングフィッシュの夢を同時に四人がみる。四人は一匹の魚。琵琶湖を翔ぶ鱗の肢体。それはもうリアル。脳もとろける。


そして

月の満ち欠け、潮の満ち欠け、内海だった琵琶湖の水位の満ち欠けが「不吉だ」との陰陽師である、ちゅう秋の頬を膨らましては、痩けさせてゆく。

月の環が湖面に揺れる。


そして何かハクビシンみたいな害獣駆除の熱線みたいな武器から真偉をかばった朝紀が熱線か電流か磁力みたいなもので、痔瘻みたいな未知の細菌に侵され隔離される。ホウソウシに暖房が壊された隔離施設に、ひとりにされて大寒なので朝紀は凍死する。そして幽世のバトンは引き継がれ、朝真の大切なところには、他者のセクハラな怨ミ゙による悪性の腫瘍ができ、眼圧が高くなった真偉の目が治療後、角膜炎で角膜を破る突起物が生え腐り始めるのであった。残念なことに二人とも全身麻酔が使えない病体だった。


だが、それに対抗するかの狗神(朝紀を亡くして、朝真と真偉を失おうとしてる真偉と岡名の炸裂した怒り)が医者とアナウンサーにおじってぃと洗髪と違法電波の話を興奮してこの話は終わる。

二人して同時に別々の場所で「どうすれば、朝紀と朝真と真偉の仇がとれ、私達、岡名と真偉は結婚出来ますか?」と……




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