私たちにしか聞こえない恋
「音羽ちゃんてつまんないよねー」

「ねー、いつも、うんとか、そうだねしか言わないし」

「一緒にいても楽しくないし、頑張ってうちらと一緒にいる感じするよねー」


高校一年生の冬。

忘れ物を取りに教室に戻ると、入学式から仲良くしてくれた、2人の友達の会話。


…っ


唇を噛んで涙を抑えた。

泣いちゃダメ。

早く去らなきゃ。

こんなとこ見られたら、また、仲良くしてもらえない。


高校では上手くやれてたと思ってた。


喋るのは得意じゃないし、人の愚痴を言うのも得意じゃない。


だけど、みんなが喋っているのを聞くのは好きだから、1人にはなりたくなかった。

だから、高校では言いたくないことも、笑って言ってた。

2人のノリの頑張って合わせた。


だけど、やっぱり、作ってる乗ってるノリはばれてしまうのだ…。

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