【コミカライズ企画進行中】捨てられ聖女は働かないっ!〜追放されたので念願のスローライフはじめます〜
「ほう、お前も回復魔法使いか? じゃあ、お前をそこのクズの代わりに俺様のパーティに」
「ねぇ、他に痛いところは?」
「あっ、大丈夫です。ありがとうございます」
「いいのよ。本来なら有料なのだけど、ギルドマスターに感謝してね」
私は大男をガン無視で女の子と話を進める。
「おいっ、無視してんじゃ」
「シアに触るな」
それまで大人しくしていたアルが私に手を伸ばしてきた男の腕を掴み捻り上げる。
「そんなゴリラ放って置きなさい、アル」
私はアルに手を離すようにいい、後ろに下がらせる。
アルに掴まれていた男は軽く押されただけなのに、後ろに尻餅をつく。驚いたような顔をして、そして顔が怒りで赤く染まっていく。
「貴様らっ!! 俺が誰だか分かって」
「ゴリラ、うるさい。ねぇ、アル。他に怪我した人はいない?」
「今のところはいないよ。あとゴリラ呼びはゴリラに失礼だよ」
見惚れるくらいキラキラした笑顔でそういったアルの頭を私は背伸びをして撫でてあげる。
「そっか、みんなを守っててくれたのね。えらいわ」
アルに危ないから後ろに下がってみんなのこと避難させてねとお願いをするとやや不満そうな顔をしたアルは渋々頷いた。
「おいっ、無視するんじゃ」
「何度も言わすな。うるさいっ」
私は両手に2丁の銃を出現させる。
「あんた達みたいなアホは腐るほど見てるのよ。特に勇者様が通った後はね」
そう、私はこういった勘違いさん達を腐るほど見てきている。主に勇者様のせいで。
「たかが回復要員が俺たちに敵うとでも」
「そう言う御宅はいいから、もう全員まとめてかかって来なさいよ。面倒臭い」
私の呆れたようなため息に腹が立ったらしい大男とその愉快な仲間達は一斉に襲ってくる。まぁ、来いとはいったけど素直ですこと。
私は向かってくる冒険者達を躱わしながら、タイミングを見計らって銃で思いっきりぶん殴る。
「遅っ」
単調な攻撃をヒラリヒラリと躱して、人体の急所のツボをヒールで踏みつけ、ひとりずつ意識を保ったまま神経を麻痺させて床に積み上げていく。
「ヤダ、私まだ魔法すら使ってないわ。コレじゃあ準備運動にもならないじゃない」
両手でそれぞれの銃をクルクル回しながら、呆れたようにため息をつく。ちょっと前までノエルの鍛錬に毎日付き合っていたから物足りない事この上ない。
「……舐めやがって」
自称S級ランクの男が武器を構えて、武器に魔法を纏わせ空気を殴る。
圧縮された空気の塊が私に向かって続け様に放たれた。
「この技を喰らって」
チャキっと銃を構えた私は、放たれた魔法を読み解き発動している魔法式を連続で撃ち抜き無効化させる。
「喰らったら、どうなるのかしら? まぁ、届かないけど」
コツコツコツと足音を立てながら、わざわざ私以外を狙ってくれた空気砲も全て撃ち落とし、全ての技を無効化しながらS級男に近づく。
「ちなみに、私の銃って私の魔力が尽きない限り弾切れしないから」
私は足を止めてS級男の眉間に標準を合わせて銃口を向けた。
「この距離なら外さん」
そう言った瞬間、近距離でS級男は重力魔法を発動させたので私は口の中で結界魔法の一文字目を転がす。
次の瞬間、ゴギッと骨が砕ける音がした。
「がぁぁあー、俺の……腕がっあぁぁああ」
「どう? 自分の魔法が跳ね返る気分は」
魔法を跳ね返した簡易結界を消した私は、S級男の両腕が共に明後日の方向を向いているのを確認し、両足を光の矢で貫いて床に縫い留めた。
「ねぇ、他に痛いところは?」
「あっ、大丈夫です。ありがとうございます」
「いいのよ。本来なら有料なのだけど、ギルドマスターに感謝してね」
私は大男をガン無視で女の子と話を進める。
「おいっ、無視してんじゃ」
「シアに触るな」
それまで大人しくしていたアルが私に手を伸ばしてきた男の腕を掴み捻り上げる。
「そんなゴリラ放って置きなさい、アル」
私はアルに手を離すようにいい、後ろに下がらせる。
アルに掴まれていた男は軽く押されただけなのに、後ろに尻餅をつく。驚いたような顔をして、そして顔が怒りで赤く染まっていく。
「貴様らっ!! 俺が誰だか分かって」
「ゴリラ、うるさい。ねぇ、アル。他に怪我した人はいない?」
「今のところはいないよ。あとゴリラ呼びはゴリラに失礼だよ」
見惚れるくらいキラキラした笑顔でそういったアルの頭を私は背伸びをして撫でてあげる。
「そっか、みんなを守っててくれたのね。えらいわ」
アルに危ないから後ろに下がってみんなのこと避難させてねとお願いをするとやや不満そうな顔をしたアルは渋々頷いた。
「おいっ、無視するんじゃ」
「何度も言わすな。うるさいっ」
私は両手に2丁の銃を出現させる。
「あんた達みたいなアホは腐るほど見てるのよ。特に勇者様が通った後はね」
そう、私はこういった勘違いさん達を腐るほど見てきている。主に勇者様のせいで。
「たかが回復要員が俺たちに敵うとでも」
「そう言う御宅はいいから、もう全員まとめてかかって来なさいよ。面倒臭い」
私の呆れたようなため息に腹が立ったらしい大男とその愉快な仲間達は一斉に襲ってくる。まぁ、来いとはいったけど素直ですこと。
私は向かってくる冒険者達を躱わしながら、タイミングを見計らって銃で思いっきりぶん殴る。
「遅っ」
単調な攻撃をヒラリヒラリと躱して、人体の急所のツボをヒールで踏みつけ、ひとりずつ意識を保ったまま神経を麻痺させて床に積み上げていく。
「ヤダ、私まだ魔法すら使ってないわ。コレじゃあ準備運動にもならないじゃない」
両手でそれぞれの銃をクルクル回しながら、呆れたようにため息をつく。ちょっと前までノエルの鍛錬に毎日付き合っていたから物足りない事この上ない。
「……舐めやがって」
自称S級ランクの男が武器を構えて、武器に魔法を纏わせ空気を殴る。
圧縮された空気の塊が私に向かって続け様に放たれた。
「この技を喰らって」
チャキっと銃を構えた私は、放たれた魔法を読み解き発動している魔法式を連続で撃ち抜き無効化させる。
「喰らったら、どうなるのかしら? まぁ、届かないけど」
コツコツコツと足音を立てながら、わざわざ私以外を狙ってくれた空気砲も全て撃ち落とし、全ての技を無効化しながらS級男に近づく。
「ちなみに、私の銃って私の魔力が尽きない限り弾切れしないから」
私は足を止めてS級男の眉間に標準を合わせて銃口を向けた。
「この距離なら外さん」
そう言った瞬間、近距離でS級男は重力魔法を発動させたので私は口の中で結界魔法の一文字目を転がす。
次の瞬間、ゴギッと骨が砕ける音がした。
「がぁぁあー、俺の……腕がっあぁぁああ」
「どう? 自分の魔法が跳ね返る気分は」
魔法を跳ね返した簡易結界を消した私は、S級男の両腕が共に明後日の方向を向いているのを確認し、両足を光の矢で貫いて床に縫い留めた。