可愛く着飾って、もっと愛して〜強引でめちゃくちゃな私のクチュリエ様〜
「じゃあ…どうして俺を呼んだんだよ?そう思うなら自分のファッションショーに呼ばなきゃいいだろ、話題性が欲しくて呼んだんだろ!?」
一成の声がどんどん大きくなって、廊下にまで聞こえるんじゃないかと思った。
「自分が注目されたくて呼んだんだろっ!?」
「うぬぼれるな!!!」
だけど、それさえも掻き消すような声でKAZUSHIが怒鳴り声を響かせた。
その瞬間、ビクッと一成の体が震えたのがわかった。抱き着くみたいに一成の体を引き止めていたから。
「そんなに自分に自信があるんだな」
「…っ」
「ショーは俺がキャスティングしたわけじゃない、気を遣ったスタッフが呼んでやれとうるさくて仕方なくだ」
身長はきっと一成のが高いと思う、だけどなんだろうこの存在感は…声に重みを感じてしーんと空気が冷え切っていく。
「お前にそんな価値はない」
言い返したい、何か…!
全部を否定するKAZUSHIに何か言いたい…
って思うのに私が言っていい雰囲気とは思えなくてただ一成に抱き着いて私自身を落ち着かせることに必死だった。
「クチュリエだなんて呼ばれていいご身分だな」
吐き捨てるようなその言葉は、冷たく刺して来る。
一成は何も言い返さなかった。
一成の声がどんどん大きくなって、廊下にまで聞こえるんじゃないかと思った。
「自分が注目されたくて呼んだんだろっ!?」
「うぬぼれるな!!!」
だけど、それさえも掻き消すような声でKAZUSHIが怒鳴り声を響かせた。
その瞬間、ビクッと一成の体が震えたのがわかった。抱き着くみたいに一成の体を引き止めていたから。
「そんなに自分に自信があるんだな」
「…っ」
「ショーは俺がキャスティングしたわけじゃない、気を遣ったスタッフが呼んでやれとうるさくて仕方なくだ」
身長はきっと一成のが高いと思う、だけどなんだろうこの存在感は…声に重みを感じてしーんと空気が冷え切っていく。
「お前にそんな価値はない」
言い返したい、何か…!
全部を否定するKAZUSHIに何か言いたい…
って思うのに私が言っていい雰囲気とは思えなくてただ一成に抱き着いて私自身を落ち着かせることに必死だった。
「クチュリエだなんて呼ばれていいご身分だな」
吐き捨てるようなその言葉は、冷たく刺して来る。
一成は何も言い返さなかった。