可愛く着飾って、もっと愛して〜強引でめちゃくちゃな私のクチュリエ様〜
一成がガタガタとドアを開けようと動かしてる、でも鍵がかかってるから開けられない。一成の力でもきっと無理だね。
「おいナノ!開けろっ!」
「お断りします」
「はぁ!?何言ってんだ!」
「このドレスは私がもらいました」
「お前…っ」
ガタッ、と大きな音が響いた。
一成が力いっぱい引っ張って開けようとしてる。それでも一向に開きそうにないドアを、もう一度力いっぱい引っ張るために息を吸った一成が静かになった瞬間聞こえるようにハッキリ呼びかけた。
「もういらないんでしょ?」
ピタッと音が止まった。一成が手を止めた。
「KAZUSHIのファッションショーも出なくていいよ、行かなくていい」
「…っ」
「私、今日からモデルじゃなくてYouTuberになる!」
「はぁ~っ!?」
一成の呆れた声がドア越しに聞こえた。
肩幅くらい足を広げてドアの前に立つ、お尻をギュッと締めて背骨を上に伸ばすように意識して。
「このドレス着て配信してやるんだから~!!!」
「バカかお前っ!何言ってんだっ、そんなもんに使うドレスじゃねぇよ!」
「モデル解雇されたから無職なの、だからYouTuberになるの!このドレスなら注目浴びて登録者数間違いないもんね!!」
「ふざけんな、勝手なことすんじゃねぇぞ!俺がそのドレスにどれだけ費やしてると思ってんだよ!」
ドア越しに言い合って、叫んで怒鳴って今日が土曜日でよかったと思うくらい。
たぶんこんなクチュリエ様は見たくない、よねみんなは。
「おいナノ!開けろっ!」
「お断りします」
「はぁ!?何言ってんだ!」
「このドレスは私がもらいました」
「お前…っ」
ガタッ、と大きな音が響いた。
一成が力いっぱい引っ張って開けようとしてる。それでも一向に開きそうにないドアを、もう一度力いっぱい引っ張るために息を吸った一成が静かになった瞬間聞こえるようにハッキリ呼びかけた。
「もういらないんでしょ?」
ピタッと音が止まった。一成が手を止めた。
「KAZUSHIのファッションショーも出なくていいよ、行かなくていい」
「…っ」
「私、今日からモデルじゃなくてYouTuberになる!」
「はぁ~っ!?」
一成の呆れた声がドア越しに聞こえた。
肩幅くらい足を広げてドアの前に立つ、お尻をギュッと締めて背骨を上に伸ばすように意識して。
「このドレス着て配信してやるんだから~!!!」
「バカかお前っ!何言ってんだっ、そんなもんに使うドレスじゃねぇよ!」
「モデル解雇されたから無職なの、だからYouTuberになるの!このドレスなら注目浴びて登録者数間違いないもんね!!」
「ふざけんな、勝手なことすんじゃねぇぞ!俺がそのドレスにどれだけ費やしてると思ってんだよ!」
ドア越しに言い合って、叫んで怒鳴って今日が土曜日でよかったと思うくらい。
たぶんこんなクチュリエ様は見たくない、よねみんなは。