可愛く着飾って、もっと愛して〜強引でめちゃくちゃな私のクチュリエ様〜
歩き出す、ステージに向かって。
前を見て、全身に神経を張り巡らせて。
さぁ始まる私のファッションがー…
「オグラナノ!」
ステージへ向かう途中呼び止められた、この声はこのファッションショーの主催者であるKAZUSHIの声…!
「来てくれて嬉しいよ、今日は是非ランウェイを楽しんでくれたまえ!」
「……。」
「でもそのドレスは…残念だな、あの日見たままじゃないか。折角アドバイスしてあげたのにそのままとは非常に残念だよ」
今日はスーツにハット姿のいつもと変わらない姿ではあるけど、落ち着きを表しながらも華やかで鮮やかな色彩を放っていた。
この日のためにデザインしたのかなって思わせる格好で。
確かにKAZUSHIはすごい、ファッション初心者の私でもそう感じさせられる世界があるから。
でも世界は1つじゃないからね。
「今日はご招待頂きありがとうございます」
ぺこりと頭を下げる、背筋を伸ばしたまま腰から曲げて姿勢を保つ。
「先日はありがとうございました」
スッと体を起こして視線を合わせる。
「あの日とは違いますよ、今日はもっとすてきなドレスをお見せすることができると思います」
にこっと微笑んでみせた。
「楽しみにしていてください」
微笑んでみせたけど、目には力を入れて。
「ふーん、そうかなるほど…」
前を見て、全身に神経を張り巡らせて。
さぁ始まる私のファッションがー…
「オグラナノ!」
ステージへ向かう途中呼び止められた、この声はこのファッションショーの主催者であるKAZUSHIの声…!
「来てくれて嬉しいよ、今日は是非ランウェイを楽しんでくれたまえ!」
「……。」
「でもそのドレスは…残念だな、あの日見たままじゃないか。折角アドバイスしてあげたのにそのままとは非常に残念だよ」
今日はスーツにハット姿のいつもと変わらない姿ではあるけど、落ち着きを表しながらも華やかで鮮やかな色彩を放っていた。
この日のためにデザインしたのかなって思わせる格好で。
確かにKAZUSHIはすごい、ファッション初心者の私でもそう感じさせられる世界があるから。
でも世界は1つじゃないからね。
「今日はご招待頂きありがとうございます」
ぺこりと頭を下げる、背筋を伸ばしたまま腰から曲げて姿勢を保つ。
「先日はありがとうございました」
スッと体を起こして視線を合わせる。
「あの日とは違いますよ、今日はもっとすてきなドレスをお見せすることができると思います」
にこっと微笑んでみせた。
「楽しみにしていてください」
微笑んでみせたけど、目には力を入れて。
「ふーん、そうかなるほど…」