可愛く着飾って、もっと愛して〜強引でめちゃくちゃな私のクチュリエ様〜

dress up10.)

「南乃~!見たよ、クリスタルドーム歩く南乃超カッコよかった!」

「実彩子、ありがとう!見てくれたの!?」

「配信チケット買って見たよ!」

「配信なんてあったんだ!?」

とにかく規模が大きくて、世界のKAZUSHIを体感したショーだったあれは。

「めーっちゃドキドキしちゃったもん!私関係ないのにドキドキしちゃった!すっごい南乃輝いてたから!!」

「ありがとう、嬉しい~」

学校は冬休み、実彩子と買い物帰りでそれ以外は誰にも会ってないから反響はわからなかったんだよね。

「そーいえばKAZUSHIのインタビュー見た?」

「インタビュー?」

歩きながら実彩子がスマホを見せて来た、そこにはKAZUSHIが学校でインタビューを受けてる姿が…

え、学校!?うちの学校だ!

これって…!?

「ファッションショーの前の記事だけど、南乃とクチュリエのことが書いてあるよ」

「嘘!?なんて!?」

目を大きくしてスマホを覗き込んだ。

何て書いてあるの?悪口だったらどうしよ…


「…“老後の楽しみを見付けました”」

え…何コレ?老後…??


「KAZUSHI、南乃とクチュリエのこと期待してるらしいよ」

期待してる?

あんなこと言っといてそれって何?

どうゆうことなの?


え、それって一体…
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