可愛く着飾って、もっと愛して〜強引でめちゃくちゃな私のクチュリエ様〜
「いつか世界に立つ日を楽しみにしてるって」

「!!」

…え?それって何?

もしかして…

「……。」

…ふーーーん、そうなんだ。

そーゆうことなんだ…


あれだけ一成に厳しいこと言ってたのも全部…本当は…


「南乃?どうかした?」

「あ、ううん!なんでもない!」

そうゆうことね、きっとそうだ!

だから私もあんなこと言ったんだね。


“オグラナノ楽しみにしてるよ!”

じゃあ私も、叶えてあげよう。

飽きさせないよ。


これから、ずっと見せられるように。


「南乃、これからクチュリエと会うんだっけ?」

「うん、もう少しで来ると思う」

「いいね、クチュリエと公私ともにパートナーって感じだね」

「別にそんな…っ」

口ごもったからなんとなくゴホッて咳ばらいをしちゃって、息を吐いてからうんっと頷いた。

だってそこは恥ずかしがるとこでもないか、隠すところでもない…よね?。

「そうだね」

「わ、言い切った!」

胸を張って言えるから。

スッと背筋を伸ばす、力を抜いてフラットな気持ちで前を向いて。

「ナノ」

その声が私を変える。

「一成!」
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