可愛く着飾って、もっと愛して〜強引でめちゃくちゃな私のクチュリエ様〜

dress up6.)

今まで男の子とはあんまり話したことがなくて。
小学校…いや、保育園?ぐらいの時は遊んでたのかなぁどうだったんだろう?ぐらいが私の男の子に対する履歴。
それ以来ほとんど更新されることなかったから、きっとそれでドキドキの止め方がわからないんだと思う。

「だいぶよくなって来たな」

放課後はいつも練習場が日課になった。
ウォーキングに励んで数日、ちょっとは形になって来たらしい。

身振り手振り一緒になって歩いてるから田所一成の額からも汗が流れてる。厳しいけど的確でわかりやすく教えてくれる、モデルとは2人で1つって言ってたからそうゆうのも勉強してるのかな。

さすがクチュリエ、そう呼ばれるだけはある…

「!」

田所一成がパサッと羽織っていたジャージを1枚脱いだ。シャツだけになった姿はくっきり骨格があらわになって…
制服の時は思わなかったけど、もしかしてしっかり筋肉ついてる?うっすらと見える体のラインがキレイな凹凸をなしていて。

「なんだよ?見てくんなよ」

やば、見入っちゃってた!

「べ、別に見てないから!」

「見てただろ」

「見てない!!」

ギュンッてわざとらしく顔をそむけた。

やばい、恥ずかしい。なんか顔熱いし。

くすって笑われてるし!!!
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