可愛く着飾って、もっと愛して〜強引でめちゃくちゃな私のクチュリエ様〜
「あ…っ、一成…」
「?」
ハッとして顔を上げた。つい、下を向いちゃってた。
「どうした?そんなとこで何突っ立ってんだ」
「あ…ううん!なんでもない!」
ふるふると首を振って笑って見せた。よくないよくない、一成の前でこんな顔をするのは。
「ちょっといいか?」
「うん…いいけど、何?」
「見てほしいんだよ、ドレス」
呼ばれて向かったのはあのアトリエ、最近はずっと来てなかった。いつもはウォーキングの練習をしていたからここへ来るのは久しぶりで、まだ出来上がったドレスは見たことがなかった。
一成がドアノブに手を掛ける。
ゆっくり心臓が音を出し始めた。ドクン、ドクン、って待っていられなくて。
「これがナノに着てほしいドレスだ」
声が、出なかった。失われたみたいに。
宝石が散りばめられたように色鮮やかに光っていた。胸元には大きなリボン、だんだん重ねのフリルスカートにはたくさんの色が敷き詰められるように重なり合って溢れてるみたい。
「すごい…」
私の語彙力では伝えられない。
すごいなんて、失礼に聞こえてしまう。
吸い込まれる、一成の世界にー…
「?」
ハッとして顔を上げた。つい、下を向いちゃってた。
「どうした?そんなとこで何突っ立ってんだ」
「あ…ううん!なんでもない!」
ふるふると首を振って笑って見せた。よくないよくない、一成の前でこんな顔をするのは。
「ちょっといいか?」
「うん…いいけど、何?」
「見てほしいんだよ、ドレス」
呼ばれて向かったのはあのアトリエ、最近はずっと来てなかった。いつもはウォーキングの練習をしていたからここへ来るのは久しぶりで、まだ出来上がったドレスは見たことがなかった。
一成がドアノブに手を掛ける。
ゆっくり心臓が音を出し始めた。ドクン、ドクン、って待っていられなくて。
「これがナノに着てほしいドレスだ」
声が、出なかった。失われたみたいに。
宝石が散りばめられたように色鮮やかに光っていた。胸元には大きなリボン、だんだん重ねのフリルスカートにはたくさんの色が敷き詰められるように重なり合って溢れてるみたい。
「すごい…」
私の語彙力では伝えられない。
すごいなんて、失礼に聞こえてしまう。
吸い込まれる、一成の世界にー…