可愛く着飾って、もっと愛して〜強引でめちゃくちゃな私のクチュリエ様〜
「いっせ…っ」

振り返る、久しぶりに名前を呼ばれて胸がそわそわして…

Bonjour(ボンジュール)!」

「誰ですか!?」

あんぐり口を開ける。目も大きく開けちゃった。

だって知らないおじさんだったんだもん!
誰このおじさん…!?

「オグラナノ!会いたかったよ!」

いや知らないけど!私初めましてですけど!?

HAHAHAと笑いながら近付いて来るスーツにハットを被ったおじさん…
おじさんだけどおしゃれでカッコいいおじさんはそのまま近付いて来て自分の右頬を私の右頬にくっ付け…

「って何するんですか!!?」

くっ付けられる前に離れた。

セクハラ!?痴漢!?何この人やばい…!

「挨拶だよ、フランスの」

なのに私が悪いみたいにきょとんとした目で見て来る。

てゆーか何そのセリフ!?どこかで聞いたことある!

「あぁ、まだ名を名乗ってなかったね」

怯える私に気付いたおじさんは被っていたハットをスッと抜いて、にこりと微笑んだ。

誰なの、この人は?
あ、でもどこかで見たような…

「初めまして、オグラナノ。僕はKAZUSHI(カズシ)

「か、KAZUSHI…?」

え、えぇぇぇぇーーーーーーー!?
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