大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 まるで独り言のように呟いた父親は、まっすぐにセシリアを見つめてきた。
「セシリア。その力はとても危険なんだ。使い方を間違えれば、怖いことが起こる。だから、その力で視えたことは、家族以外にはけしてしゃべってはならないよ?」
「はい」
 セシリアは力強く頷いた。
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