竜族に生贄として捧げられたはずが、何故か花嫁として溺愛されています!? ――――青き竜は、不遇な令嬢をひたすら甘やかしたい
いい匂いが鼻をくすぐって目を覚ますと、まず視界に入ったのはイーヴの姿。手は繋がれたままで、ずっとここにいてくれたのだろうと思うと、胸の奥があたたかくなる。窓の外は暗く、月が見えているのでかなりの時間眠っていたようだ。
「おはよう、シェイラ。よく眠れたか」
「おはようございます。すごくすっきりしました。やっぱりイーヴのぬくもりがないと、眠れない」
「さらりとシェイラはそういう可愛いことを言うから困るな」
困ると言いながらも、イーヴの表情は明るい。繋いだ手に引っ張ってもらって身体を起こすと、テーブルの上には食事の準備が整っていた。いい匂いがしたと思ったのは、これだったようだ。シェイラが好きだと言ったものばかりが並んでいて、きっとアルバンにも心配をかけたのだろうなと申し訳なくなる。
「丸一日何も食べてないだろうからと、アルバンが食べやすいものを用意してくれた」
「美味しそう!」
並べられた料理に目を輝かせるのと同時に、空腹を主張するように胃が大きな音を立てたから、シェイラは真っ赤になってお腹を押さえた。
「食欲が戻ってよかった」
くすくすと笑いながら、イーヴがシェイラを抱き上げるとテーブルへと移動する。そのまま彼は椅子に座ると、膝の上にシェイラを乗せた。
「おはよう、シェイラ。よく眠れたか」
「おはようございます。すごくすっきりしました。やっぱりイーヴのぬくもりがないと、眠れない」
「さらりとシェイラはそういう可愛いことを言うから困るな」
困ると言いながらも、イーヴの表情は明るい。繋いだ手に引っ張ってもらって身体を起こすと、テーブルの上には食事の準備が整っていた。いい匂いがしたと思ったのは、これだったようだ。シェイラが好きだと言ったものばかりが並んでいて、きっとアルバンにも心配をかけたのだろうなと申し訳なくなる。
「丸一日何も食べてないだろうからと、アルバンが食べやすいものを用意してくれた」
「美味しそう!」
並べられた料理に目を輝かせるのと同時に、空腹を主張するように胃が大きな音を立てたから、シェイラは真っ赤になってお腹を押さえた。
「食欲が戻ってよかった」
くすくすと笑いながら、イーヴがシェイラを抱き上げるとテーブルへと移動する。そのまま彼は椅子に座ると、膝の上にシェイラを乗せた。