竜族に生贄として捧げられたはずが、何故か花嫁として溺愛されています!? ――――青き竜は、不遇な令嬢をひたすら甘やかしたい
結局街へ出かける道すがら、シェイラはイーヴとのあれこれを洗いざらい話すことになっていた。
お互いの気持ちは通じ合ったものの、まだ最後の一線を越えられないのだと話すと、ルベリアはイーヴと同じように困った顔になってしまった。
「それに関しては、あたしもイーヴの意見に賛成ね」
「どうして?」
「こればっかりは種族差とでもいうのかしら、体格が違いすぎるもの。イーヴは決して一線を越えるのが嫌なわけではないことは分かってあげて。シェイラを傷つけたくなくて必死に我慢してるんだから、想像したら涙が出そうよ」
「我慢なんてしなくていいのにな」
「それも愛ゆえよ。自分の欲望よりもシェイラの身体のことを優先するなんて、イーヴも案外いい男なのねぇ」
穏やかに笑ったルベリアは、シェイラの顔をのぞき込んだ。
「だからシェイラは、イーヴに任せていたらそれでいいのよ。シェイラのことが大切でたまらないからこそ、ゆっくりと時間をかけたいのよ。そんなの、愛がないとしないわよ」
それにと言って、ルベリアはシェイラの腕をとる。そこに輝く青いバングルを指さして彼女は笑みを深めた。
お互いの気持ちは通じ合ったものの、まだ最後の一線を越えられないのだと話すと、ルベリアはイーヴと同じように困った顔になってしまった。
「それに関しては、あたしもイーヴの意見に賛成ね」
「どうして?」
「こればっかりは種族差とでもいうのかしら、体格が違いすぎるもの。イーヴは決して一線を越えるのが嫌なわけではないことは分かってあげて。シェイラを傷つけたくなくて必死に我慢してるんだから、想像したら涙が出そうよ」
「我慢なんてしなくていいのにな」
「それも愛ゆえよ。自分の欲望よりもシェイラの身体のことを優先するなんて、イーヴも案外いい男なのねぇ」
穏やかに笑ったルベリアは、シェイラの顔をのぞき込んだ。
「だからシェイラは、イーヴに任せていたらそれでいいのよ。シェイラのことが大切でたまらないからこそ、ゆっくりと時間をかけたいのよ。そんなの、愛がないとしないわよ」
それにと言って、ルベリアはシェイラの腕をとる。そこに輝く青いバングルを指さして彼女は笑みを深めた。