竜族に生贄として捧げられたはずが、何故か花嫁として溺愛されています!? ――――青き竜は、不遇な令嬢をひたすら甘やかしたい
「身の回りのことはエルフェに、その他困ったことがあればレジスに言えばいい。ここを新しい我が家だと思って、過ごしてくれ」
イーヴがそう言ってシェイラの頭をぽんと撫でると、部屋に戻ると言い残して立ち去ってしまった。
レジスが咎めるような声で一度呼び止めたものの、イーヴはあとは任せたというように軽く手を挙げていなくなってしまう。
「申し訳ありません、シェイラ様。旦那様は少し不器用で見た目も怖いですが、悪い人ではないのですよ」
とりなすようなレジスの言葉に、シェイラは平気だと小さくつぶやいて首を振った。確かに見た目は少し怖いけれど、彼はシェイラの目を見て話をしてくれた。そんな風に接してくれたのは、今まではマリエルだけだった。
レジスもエルフェも、シェイラを優しく見つめてくれて、それだけで何だか泣き出しそうなほどに嬉しくなる。
「では、お部屋にご案内しますね」
エルフェが笑顔で手を引く。うなずいて連れて行かれた先は、屋敷の二階にある部屋だった。ラグノリアでシェイラの部屋として与えられていたものとは全く違う広く綺麗な部屋に、思わずしり込みするように足を止めてしまう。
イーヴがそう言ってシェイラの頭をぽんと撫でると、部屋に戻ると言い残して立ち去ってしまった。
レジスが咎めるような声で一度呼び止めたものの、イーヴはあとは任せたというように軽く手を挙げていなくなってしまう。
「申し訳ありません、シェイラ様。旦那様は少し不器用で見た目も怖いですが、悪い人ではないのですよ」
とりなすようなレジスの言葉に、シェイラは平気だと小さくつぶやいて首を振った。確かに見た目は少し怖いけれど、彼はシェイラの目を見て話をしてくれた。そんな風に接してくれたのは、今まではマリエルだけだった。
レジスもエルフェも、シェイラを優しく見つめてくれて、それだけで何だか泣き出しそうなほどに嬉しくなる。
「では、お部屋にご案内しますね」
エルフェが笑顔で手を引く。うなずいて連れて行かれた先は、屋敷の二階にある部屋だった。ラグノリアでシェイラの部屋として与えられていたものとは全く違う広く綺麗な部屋に、思わずしり込みするように足を止めてしまう。