竜族に生贄として捧げられたはずが、何故か花嫁として溺愛されています!? ――――青き竜は、不遇な令嬢をひたすら甘やかしたい
「それは、鱗……?」
思わずつぶやいたシェイラの声に気づいたイーヴが、ハッとした表情になって胸元を押さえる。
「いや、あの……それは、うん。そうなんだが」
歯切れの悪いイーヴの口調に、シェイラは首をかしげた。
「竜の姿をした時のイーヴの鱗と同じですね。すごく綺麗」
「綺麗……か」
「もっと近くで見ても、いいですか?」
シェイラの問いにイーヴはぎこちなくうなずくと、ゆっくりと胸元を押さえた手を動かしてくれた。
胸の中心、鎖骨の下あたりに青い鱗が数枚だけ輝いている。鱗の周囲は肌に溶け込むようになっていて、それが単に貼りつけたものではなく彼の体の一部であることを示している。
吸い寄せられるように近づいたシェイラは、指先でそっと鱗に触れてみた。見た目の冷たさに反してあたたかいのは、イーヴの体温だろうか。
思わずつぶやいたシェイラの声に気づいたイーヴが、ハッとした表情になって胸元を押さえる。
「いや、あの……それは、うん。そうなんだが」
歯切れの悪いイーヴの口調に、シェイラは首をかしげた。
「竜の姿をした時のイーヴの鱗と同じですね。すごく綺麗」
「綺麗……か」
「もっと近くで見ても、いいですか?」
シェイラの問いにイーヴはぎこちなくうなずくと、ゆっくりと胸元を押さえた手を動かしてくれた。
胸の中心、鎖骨の下あたりに青い鱗が数枚だけ輝いている。鱗の周囲は肌に溶け込むようになっていて、それが単に貼りつけたものではなく彼の体の一部であることを示している。
吸い寄せられるように近づいたシェイラは、指先でそっと鱗に触れてみた。見た目の冷たさに反してあたたかいのは、イーヴの体温だろうか。