竜族に生贄として捧げられたはずが、何故か花嫁として溺愛されています!? ――――青き竜は、不遇な令嬢をひたすら甘やかしたい
レジスが部屋を出て行ったあと、イーヴはぼんやりと窓の外を見つめながら胸元の鱗に触れた。
竜族にとって、胸元の鱗は大切なものだ。心臓に近い場所にあるため、鱗に触れさせるのは心から気を許した相手のみ。あなたの鱗に触れたいというのが竜族にとって口説き文句のひとつになっているくらいだし、求愛の証として自らの鱗から作ったアクセサリーを贈ることだってある。
竜族のことをよく知らないシェイラが鱗に触れたことに、きっと理由なんてない。単に綺麗だと褒めてくれたその鱗に触ってみたかっただけなのだろう。
だけどイーヴはそれが嬉しくて、もっと触れてほしいとすら思った。無邪気に笑って竜の姿も素敵だと褒めてくれた彼女にもう一度空を飛びたいと言われたから、それを全力で叶えてやりたくなった。
イーヴのすること全てに、嬉しそうな笑顔で応えてくれるシェイラ。あの笑顔を曇らせるようなことは、決してしてはならない。
竜族にとって、胸元の鱗は大切なものだ。心臓に近い場所にあるため、鱗に触れさせるのは心から気を許した相手のみ。あなたの鱗に触れたいというのが竜族にとって口説き文句のひとつになっているくらいだし、求愛の証として自らの鱗から作ったアクセサリーを贈ることだってある。
竜族のことをよく知らないシェイラが鱗に触れたことに、きっと理由なんてない。単に綺麗だと褒めてくれたその鱗に触ってみたかっただけなのだろう。
だけどイーヴはそれが嬉しくて、もっと触れてほしいとすら思った。無邪気に笑って竜の姿も素敵だと褒めてくれた彼女にもう一度空を飛びたいと言われたから、それを全力で叶えてやりたくなった。
イーヴのすること全てに、嬉しそうな笑顔で応えてくれるシェイラ。あの笑顔を曇らせるようなことは、決してしてはならない。