ストーカー三昧・浪曲、小話、落語

講談1・お力(20)

えー、なぜかと云うに、そのう…分を弁ぬ大逸れた話で恐縮なのですが、実は、この卑小極まるわたくし奴が、その折のことを〝体験〟しているからなのです。その折り、一葉女史の身体が感涙に咽び、震えているのを今でもこの両手がしっかりと記憶しております。はい。ンな馬鹿な…と思われる方が大方でしょうが、まあ、そうおっしゃらずに、ひとつ、次なるURLをご確認願えないでしょうか。↓

〔※当「ベリカフェ」誌に既掲載の拙著「一葉恋慕・大森編」の19ページ目にある一葉の亡父・正義氏による『いいんだ。みんなわかっているよ。すべて許しているよ』という言葉をご参照ください。当該URLを下に。可能ならコピペしてみてください〕
https://www.berrys-cafe.jp/book/n1551722/19
【その小説に挿絵として入れておいた夜の公園の写真です。「夜の公園では何かが起こる」という添え文とともに。↓】


 さあ、皆様、いかがでしたでしょうか?!(張り扇一擲!)…えー、さぞや皆様、バカヤロこのやろ、そんな世迷言はてめえの書斎ででもほざいてろ、とご立腹のことでしょう。わかります。そりゃわかります。確かにこれは当該URL(上のURLですね)にある通り、往時車上生活者にまで追い詰められていたわたくしが見た、樋口一葉との単なる幻の邂逅だったやも知れません。しかし、しかしですよ皆さん、私はこの類のことが明治時代の、生前の一葉の身に、確かに起こったのだと、固くそう信じているのです。その時の相手が(もちろん私などではなく)彼女の魂に蘇った父・正義氏であったか誰であったか、ひょっとして文学仲間の斎藤緑雨(さいとうりょくう)氏であったのか、それは正直わかりません(彼、斎藤緑雨は他の誰が何と云おうと…
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