イケメンすぎる三兄弟は私を捕えて離してくれない
私はカチカチと体を強ばらせて裕貴くんに尋ねた。



「私のことを名前で呼んだ理由は何ですか……?」



「何だそんなことかよ。……昨日の夜に家帰ってきて兄貴二人に叱られた。突き放すな、家族になるんだから名前くらい呼べとか。それだけだ」



やっぱり修斗くんと凪くんが関係してたんだ。



どうりでいきなりだと思った。



「ふふ、やっぱりそうだったんだね。ありがとう、教えてくれて」



不機嫌だけど教えてくれたことに感謝しないとね。



ふふ、と笑って私は裕貴くんの前から立ち去った。
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