イケメンすぎる三兄弟は私を捕えて離してくれない
あいつはずっとお母さんが、お母さんが……って親のことを一番に考えている。



でもそれが一番不快になること。



苦しかった、過去を思い出してしまう。



『あいつを傷つけたい訳じゃない。俺のことは放っておいてくれ』



ただ一人になりたいだけの思いで、リビングから離れようとした。



その時、だだだっ、と音がして驚きながら振り返った。



---パシンっ……!



頬にじん、と熱が籠って痛みが広がる。



……は?何でいきなり叩く?



今の流れで叩くとかおかしすぎないか。
< 108 / 165 >

この作品をシェア

pagetop