イケメンすぎる三兄弟は私を捕えて離してくれない
鈍臭い、という言葉に私はむっとして言い返す。



「さっきスマホを顔に落として痛いって言ってたのは裕貴くんじゃん」



「だからと言って鈍臭いのは変わらない」



「ちょっと忘れてただけだもん」



「何だそれ」



不思議。



裕貴くんはただ冷たくて、私を含む女の子が苦手で、家族になるのを嫌がっていると思ってた。



いや、それは合っているけど、こんなにもはなしてくれるなんて。



そんな、暖かい人だなんて思わなかったよ。
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