イケメンすぎる三兄弟は私を捕えて離してくれない
公園に着くといつもいるメンバーが揃って話し込んでいる。



「おー、裕貴。今日も来たのか」



「ああ。今日は十一時くらいに帰るわ」



「なんで?いつももうちょっと早いのに」



「色々あって」



再婚についてこいつらに話す必要は無いだろう。



事情なんて何も言わず、ただいつもより遅く帰ることを伝えた。



こいつらはお互い知られたくないことを教えない主義だから、当たり前に俺のことも問い詰めたりしなかった。



だからここは心地がいい。



自分に何かを強制することがなく、ただ自由。
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