イケメンすぎる三兄弟は私を捕えて離してくれない
それでも二人の悪口は勢いがあって、聞いてて不快に感じる。



「ただいま」



昨日よりもずっしりした気持ちを抱えて家に入ると、異変を感じた。



見覚えのない大きな靴が一つ。



そしてそれよりも少し小さい靴が、一つ、二つ……三つ……?



女の人だったら大きすぎるくらいのサイズをした靴が四つも並んでいるなんて、前までの私たちなら有り得ない。



私はゴクリと息を飲んだ。



ま、まさかね……。



そんなわけがある訳ない。



ゆっくりと足を進めて、リビングに続くドアを開けた。
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