イケメンすぎる三兄弟は私を捕えて離してくれない
かちゃ、と音を立てていつもと同じように開いた扉。



いつも通り……?



リビングに置かれた六つの椅子が机を囲んでいる。



椅子に座っているのは、高校生くらいの男の子三人と、大人の男性一人、そしてお母さん。



「由奈!おかえりなさいっ……!」



いつもより楽しそうなお母さんの笑顔に、私は薄々気がついていたことを確信した。



お母さんはこの人と再婚しようとしてるんだ。



お父さんのことを引きずっていたお母さんが、新しく愛し合える人、幸せを見つけたんだって思ったら私も嬉しくなる。
< 22 / 165 >

この作品をシェア

pagetop