イケメンすぎる三兄弟は私を捕えて離してくれない
私のいる場所の近くから、女の子たちの笑い声が聞こえてきたんだ。



先輩は居ないはずだけど、もしも場所がわかっている人なら教えてくれるかもしれない。



その希望を抱いて、彼女たちの声がする2階へ階段で向かった。



「入学式サボる?」



「えー、行ったほうがよくない?てか迷子だけどどうやって行くつもり?」



「……!」



一人の女の子が迷子、という言葉を口にした。



私と同じ迷子の人だったのか……、残念。



私は引き返そうとして踵を返す。
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