イケメンすぎる三兄弟は私を捕えて離してくれない
その時、上履きの擦れる音が鳴ってしまった。



……し、しまった……!



やってしまった、と頭を抱えたくなる中、私はなんでもないフリをして帰ろうとした。



「ねぇ!」



「ひゃ……!?」



音に気がついた彼女たちにいきなり声をかけられた。



「どうしてここに居るの?」



「……迷子になっちゃって」



恐る恐る口にすると、彼女たちは吹き出した。



「ふ、私たちと同じじゃん!」



「ほんとにそんなことある!?あーまじか。一緒にサボろうよ」



2人が笑い始めたかと思ったら、サボろうかと言っていることにびっくり。
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