イケメンすぎる三兄弟は私を捕えて離してくれない
そんな入学式から休むなんて出来ないよ……っ。



二人が笑顔で笑っているのを見て、この人たちと話したいって少し思った。



だけど。



「ご、ごめんなさい。サボるのは出来ないです」



私が頭を下げて謝っていたら、彼女たちがぽかんとした顔になる。



顔を上げた私の頭は右に傾く。



ん……?なんでそんなにぽかんとしてるの?



「……ぶっ!本気にしたの!?冗談に決まってるじゃん!」



「流石に私たちも入学式くらい行くし。でもさ道分からないんだよね」



「そ、それは私もです。帰れなくなっちゃって」



「確かにこの学校広いし、無駄に部屋も多いからね」



やっぱりそうなんだ。



初めてここに来たけど、誰でも大きすぎるって思っちゃうんだなぁ。
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