イケメンすぎる三兄弟は私を捕えて離してくれない
裕貴くんを説得出来るのは私だけって。



その理由は分からないけど、私にしかできないことなら離れるなんてことはしない。



「おい由奈!行くな!」



「由奈ちゃんダメだって!」



二人の声を無視して私は歩く。



そんな時、見たことがある姿が見えた。



裕貴……くん?



暗いけど、確かに裕貴くんの姿だった。



でも他の男の人と違ってひとつも笑ってないし、それどころかつまらなそうに頬杖を着いてベンチに座ってる。



そんなにつまらない表情をするなら、ここにいなきゃいいのに……。
< 69 / 165 >

この作品をシェア

pagetop