イケメンすぎる三兄弟は私を捕えて離してくれない
手が震えていた。



気づいたら手が震えていて、自分が怖いと思っていることがわかった。



だけど、すぐに手を握りしめて力を振り絞る。



「……裕貴くん!」



「あ?」



私が近づいて大声で裕貴くんの名前を呼んだ。



だけど反応したのは周りの男の人たち。



や、やばい……どうしよう。



振り返ると凪くんと修斗くんが私を見ていた。



私が一人で行く、という雰囲気を出していたからかこっちによってくる気配がない。



本当はこっちに来て欲しい。
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