イケメンすぎる三兄弟は私を捕えて離してくれない
でもそんなの言えるはずがない。



「お前誰だ?……って結構可愛い顔してるな」



「うわほんとだ。てか裕貴くんって……。裕貴呼ばれてんぞー)


「……」



私に数人の男の人が近づいてきて、今度こそ声が出ない。



しかも腕を掴まれて振りほどけなくなった。



「や、た、たすけ……っ」



「由奈ちゃん!」



本当にやばいと思ったのか、凪くんと修斗くんが来てくれた。



だけど私を掴む男の人の力は強まって、後ろから首に手を回される。



男の人とこうして密着するのは怖くて、嫌で仕方がない。
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